「欠点ばかり気になる」自分に対する減点方式をやめるには?
あなたは、「自分はここもダメ、あそこもダメ」と弱みばかりに注目していませんか?
人の目が気になる”人目気にしいさん”は、欠点に注目しやすい傾向があります。
「自分はまだまだだ」「ダメな人間だ」
欠点にばかり注目していると、はたから見てどんなに良くても、頭の中が自分を責める言葉でいっぱいになります。
頑張りすぎてしまったり、なぜかいつも満たされなかったりと自分を追いつめてしまいます。
今回は、こうした減点方式の見方を変える考え方をお伝えします。
ポイントは、「元気ややる気が出る見方はどれか?」ということです。
昨日、ストレングスファインダーの勉強会に参加しました。
ストレングスファインダーは、アメリカの世論調査・組織コンサルティング会社ギャラップが開発したツールです。
日本では『さあ、才能(じぶん)に目覚めようーあなたの5つの強みを見出し、活かす』(※)という本で有名です。
テストを受けたことのある方やご存知の方も多いかと思います。
人の才能分野=資質を34に分類しており、テストによってその人の持つ資質、ひいては強みを発見します。
私のコーチングでも取り入れていて、クライアントさんに自分の強みを認識してもらうのに役立てています。
「弱みを改善するのではなく、強みに目を向け活かすことで、人は最大の能力を発揮できる」
ストレングスファインダーの根底にある考え方です。
ポジティブ、社交性、戦略性といった34種類一つ一つの資質それ自体には、良いも悪いもありません。
あるのは、その資質を「良く使うか、悪く使うか」です。
つまり、自分に与えられた資質を強みとしてどう活かすかが重要なんです。
でも、普段から欠点が気になる方は、自分の資質を知っても強みに目が向きにくいです。
そんな方は、次のように自分に問いかけてみましょう。
「元気ややる気が出る見方はどれか?」
たとえば、人からなんとほめられたとき嬉しいかを考えてみてください。
「話すのが上手いね」なのか、
「行動が早いね」なのか、
「仕事が丁寧だね」なのか、
「カリスマ性があるね」なのか(←これ言われてうれしいのは私w)
嬉しいと感じるのは、あなたの持つ資質が喜んでいる証拠です。
逆に欠点に注目していても、元気ややる気は減っていくのではないでしょうか。
そうであれば、言われて嬉しい見方を採用すればいいと思います。
人が言うんだから、あなたにはそういう魅力があるってことですよ。
人目気にしいさんによくあるのが、「どっちやねん!」事件。
たとえば人から「しっかりしているね」と言われると、
「私はそんなにしっかりしていない!しっかりしているように見せているだけなんだ!本当の自分は違うのに!」
と、なぜか否定したい気持ちでいっぱいになる。
かといって、
「しっかりしてないね」と言われるとなぜかムッとなってしまう。
どっちやねん!と(笑)。
ここで、あなたが本当にしっかりしているかどうかはさほど重要ではないと思います。
要は、どう考えると元気ややる気がみなぎってくるのか?
「しっかりしてる」と言われたら、「わーい!」でいいし、
「しっかりしてない」と言われたら、
「私のことよく見てくれてる!わーい」でもいいし、
「そうなんだよねー、そこはもうあきらめたんだ♪」でもいいんです。
人間は誰も「本当の自分」なんて分からないです。
本当の自分がどうであるかなんて、こだわっても仕方がないことです。
でも、少なくとも「人からそう見える」というのは事実。
そっちの方がよっぽど重要な情報ですよ。
「ないない」「ダメだダメだ」「違う違う」
そこにこだわって落ち込んでしまうとしたら、「元気ややる気が出る見方はどれか?」を考えてみてくださいね。
※参考:『さあ、才能(じぶん)に目覚めようーあなたの5つの強みを見出し、活かす』
(マーカス・バッキンガム&ドナルド・O・クリフトン著/田口俊樹訳、2001、日本経済新聞出版社
◇◆オープンハートクエスチョン◆◇
あなたの才能について、人からほめられて嬉しいのは何ですか?
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