人の目は自分の目!「家族や友人に知られたくない」のに「起業で成功したい」矛盾の背景にあるもの

2017.12.22 (金)

「昔からの友人に活動を知られたくない」「SNSで自分の考えを言うのが怖い」―人の目を気にしてなかなか起業準備に集中できない方からの相談。それを聞いていると、本当は「周りの人」は全然関係ないんだなということが分かります。今回はそのあたりの重要なお話。

 

起業を引き止める矛盾した思い

 
あるクライアントの例です(コラムへの掲載許可をいただきました)。その方は、自分が起業しようとしていることを家族や友人に知られたくないと思っていました。しかし一方では起業を成功させたくて、自分のビジネスをより多くの人に知ってもらい、応援してもらいたいと思っていました。私には、その状況はとても矛盾しているように見えました。

 

そこでくわしく聞いていくと、その方にはこんなビリーフ(信じていること、思い込み)があることが明らかになってきました。「起業は一流企業で成績をおさめたエリートがすることだ」。そして、自分は決してエリートとは言えないので、そんな自分が起業するなどと言ったら人から失笑を買うだろうと感じ、それを恐れていたのです。

 

すべて自分の中で起こっているだけ

 
この場合、「起業は一流企業で成績をおさめたエリートがすることだ」という前提がどうなのかというのも大事なポイントです(そもそも本当にそうか?)。でも、私がそれ以上に気になったのは、その方が自分自身をどう見ているかということです。

 

私は、「もしあなたと同じような人がもう一人いたとして、その方が起業したいと言ったらどう思いますか?」と聞いてみました。すると、「”バカだなあ、無理に決まってるだろう、大して仕事で成功してきたわけでもないのに”と思うと思います」と。

 

ここまで考えてくると、もはや「周りの人」の見方はまったく関係がないことに気づきます。まさに、自分が自分のことをそう思っている。上とか下とか勝手にランク付けして、自分を勝手に下にカテゴライズしている。それですべてなのです。「人の目」は「自分の目」。

 

でも、だからこそ希望があります。なぜなら、「人がどう思うか」を変えることはできません。しかし、「自分がどう思うか」を変えることはできるからです。何事も気づくところから始まります。自分が何を信じているのか、思い込んでいるのか、前提にしているのか。「人目気にしいさん起業」で、じっくり考えてみませんか。

 

 

Open Heart Question

もしあなたと同じような人がもう一人いたとしたら、その人のことをどう思いますか?

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オンワードミッション川崎 代表/ライフコーチワールド(R)認定ライフコーチ/人目気にしいさん専門起業コーチ 1989年福岡県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部(社会学)卒業後、一部上場の証券会社で営業を経験するも、長時間労働と成績不振で精神的に自分を追いつめ退職。当時の自分を救いたい一心で心理学を勉強するうちにコーチングと出会い、2017年にライフコーチとして起業。現在、スモールビジネス立ち上げ期の自信や覚悟を支えるパーソナルコーチとして活動。半年以上継続したクライアントには、現在全国を回る講演家や経営コンサル等がいる。メディア掲載実績:『PHPスペシャル』2018年4月号・特集「「気にしない」自分になれるヒント」にてインタビュー記事掲載。

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