人の批判を避けて自分の主張を我慢したときに失っているもの
以前、私が会社を辞めて自分の好きなことを仕事にしようと奮闘していることを話したとき。
会社でバリバリの20代友人が、「いいなあ~、私も定年になったらそういう風に好きなことして過ごしたい」と言いました。
うーん、気持ちは分からなくもない。でも、それってもはや想像もできないほど先のことですね。
いつ来るか分からない将来のために、今を犠牲にしてしまうというのは、このように日常でよく起こっていることです。
特に、私の知人女性が人から批判を受けないためだけに、自分の主張を20年も我慢してきた話は考えさせられました。
次の話を教訓にしていただければ、あなたは長年自分を押し殺さなければならないような悲劇を避けることができるかと思います。
その女性は個性的な性格で、小さいころからその性格を表現するような奇抜なかっこうを好みました。
しかし、結婚して子どもができると、世間からの「良い母、良い妻であらねばならない」というプレッシャーを感じたと言います。
「お母さんなのにそんなかっこうして」と言われないために、地味な服装になりました。そして20年以上、その状態が続きました。
現在は本来好きな奇抜な服装に戻っています。その理由について、「もう責任を果たした。やっと好きなことをしても許されるようになったと思うから」と言います。
私がここで言いたいのは、人から批判されないというためだけに、自分の好きなように過ごすのを20年も我慢するなんて損だということです。
その間に失われた充実感や、我慢と自分への嘘。それらが彼女の心にどんな影響を与えたかは計り知れません。
責任を果たしたから。十分なお金や地位や時間が得られたから。だから好きなように振る舞おうでは一体いつできるのか分かりません。
次の質問を自分にしてみてください。
あなたが、「自分には今は主張する資格がない」と感じていることはなんですか?
それは、あなたがどうなれば主張する資格を得たと言えますか?
未来はいまこの瞬間の連続の先にしかありません。
いまのあなたにとって心の栄養となるものは何かをちゃんと見つめてみてください。
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