「最近泣いてないな…」自分を抑え込み苦しいときの感情の扱い方
突然ですが、あなたは最近泣きましたか?
人の目が気になる”人目気にしいさん”は、無意識のうちに「弱い自分」を封印していることがあります。
「泣く」ことを長い間自分に許していないこともあります。
自分の一部を否定して、自然な感情を抑えつけていると苦しくなってきます。
なぜ泣けなくなってしまうのか?
感情を抑えつけ続けているとどうなってしまうのか?
今日は、クライアントさんや私の例を通してそれをお伝えしたいと思います。
先日、私のコーチングを4か月間受け終わったクライアントさんからアンケートをいただきました。
その中には、こんな一言。
「本音で言ってしまって、涙した事もありました」
そうそう、そんなこともありました。
私とのコーチングセッション(対話)の最中、思わず涙が出るクライアントさんはめずらしくありません。
自分の本質と向き合ったことで、感情が高ぶるのは人間としてごく自然なことです。
涙が落ちるその瞬間、私はクライアントさんの究極の「素」があらわになったと感じます。
このクライアントさんは男性ですが、涙を流したとき、その方の「繊細でかわいらしい」一面を垣間見ました。
おそらく何十年もの間、そんな素敵な一面をひた隠しにしてきたんだろうなあ。
男性は特に、幼いころから「男なんだから泣くな」と言われて育つことが多いです。
その結果、「泣いてはいけない」というビリーフ(信念、思い込み)を持つことになります。
それによって、本当は泣きたいときにも、そんな自分を抑えつけてしまうのです。
だんだんと、「これは本当の自分ではない」という感覚が自分を苦しめることになります。
私は女性ですが、実はかつて同じように「泣いてはいけない」というビリーフを持っていました。
「女が仕事で泣いてはいけない」
証券会社で営業をやっていたときです。
仕事で泣くのは卑怯で幼稚なことであり、「だから女は」と言われる隙をつくってしまう。
だから、絶対に職場で泣かない。
心のどこかでそう決めていました。
他にも、いろんな感情を抑えつけて働いていました。
うつと診断され休職する直前には、うれしいとか悲しいとかいった感情が分からなくなっていました。
そんなある日、たまたまトイレで同期が目を腫らして泣いているのを見ました。
仕事で上司にガーっと怒られたようでした。
私は泣いている彼女を見たとき、怖いほど冷静に「うらやましい」と思いました。
「彼女は、泣けるほど悔しい。それくらい頑張っている。
私は泣けない。それほど頑張っていない。」
今から考えると自分も十分頑張っていたと思うのですが、そのときはもう自分を責める思考パターンから抜け出せずにいました。
悔しくて泣けるくらいに頑張りたい。
でも、もうどう頑張ったらいいのかも分からない。
混乱状態でした。
限界がきて思うように体が動かせなくなり、休職させてもらうことになった最後の出勤日。
上司に個室に呼ばれ面談しているとき、涙があふれてきました。
職場で泣いたのはそれが初めてでした。
一度泣くと、それまで止めていた涙が次から次に流れてきて、止まらなくなりました。
もっと早くに泣けていたら。
もしかしたら当時の仕事に対してもう少し違うように取り組めていたのかもしれません。
自分の感情を抑えつけているといろんな不都合が起こってきます。
だから、無理して泣くことを止めないでください。
泣くこと=悪いこと
そう結び付けていると、自分の一部を否定することになります。
感情に対して、「良い」「悪い」の判断をせず、まずはそうした感情が「ある」ということを、十分に感じることが大事です。
だから、私はセッション中にクライアントさんが泣いても、泣くことを止めたりはしません。
むしろ、もっと感情を出し切れるようにします。
通常、コーチングセッションはホテルラウンジやカフェなど、オープンな場所で行われることが多いです。
しかし、私のセッションは基本的に個室で行うことにしています。
(クライアントさんの要望に合わせて臨機応変に対応しています)
だから、人目気にしいさんでも、人の目を気にせず本音でお話していただくことができます。
ときには、大声で泣いたって問題ありません。
実はこれまで、個室セッション場所の確保に苦労していたんですが、
昨日、シェアサロンの契約をしてきました!
これで、当面は拠点をここに置いてコーチングを提供することができます。
ローラアシュレイの家具で統一された部屋など、本当に素敵なサロンなんですよ!
ゆったりした個室の環境で、これまでよりもさらにリラックスしてコーチングを受けていただくことができます。
※予約状況や時間帯によって他の場所で行わせていただく場合もあります。
ぜひ、真剣に自分と向き合う時間を体験しに来てください。
(体験セッションのお申込みは下記メールアドレスまでご一報ください!)
◇◆オープンハートクエスチョン◆◇
あなたはどんなとき、どんな感情を抑えこむことが多いですか?
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