”がっかりさせたくない”という思いから解放されて本当に向き合うべき課題とは
人目を気にしやすい人は、自分の大切な人を”がっかりさせたくない”という気持ちが強すぎることがあります。
その気持ちをもとに頑張れることもあります。
でも多くの場合、がっかりさせないために自分の欲求を過度に抑えてまで人の要求に応えようとしてしまいます。
あなたにはこんな傾向はありませんか?
もしそうだとしたら、「人ががっかりするかどうか」は自分にはコントロールできないことだと理解することが必要です。
以前、証券の営業をやっていたとき、お客様をがっかりさせてばかりでつらかった経験があります。
飛び込みで一般のお宅に何度も通って、やっと私を信頼して新たな口座をつくり、取引してくださったお客様。
しかし、いかんせん買っていただくものが株や投資信託なので、自分の勧めた商品の値段が下がってお客様に損をさせてしまうことも多かったのです。
そのことが原因で、信頼してくださっていたはずのお客様が急によそよそしくなったり、嫌味を言われるようになったりすることもありました。
もともと人をがっかりさせるのをとても恐れていた私にとっては大変つらいことでした。
そんななか、どんな結果になっても私を信じ続けてくれるお客様もいらっしゃいました。
その方は、損をさせている状況を謝ると、「いいの。あなたが勧めてくれた株だから、大切に持っているのよ」と言ってくださっていました。
私が会社を辞めるとき、その方からいただいた言葉はとても温かいものでした。
「そのままのあなたでいいのよ。知識もあって、心遣いもあって素晴らしい。教えてもらった銘柄は、あなたのことを思って持っているわね。」
迷惑をかけても、期待に応えられなくても、私という存在を無条件に肯定してもらった瞬間でした。
どの私も、お客様のために一生懸命やっているのに変わりはありません。
それでも、がっかりする人もいます。
がっかりしない人もいます。
「人ががっかりするかどうか」は自分にはコントロールできないことなのです。
そうであれば、本当に注力するべきなのは「がっかりさせないこと」ではありません。
「がっかりさせても真摯な自分であり続けるには」を考えることではないでしょうか。
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