有働アナの様に夢に踏み出せる人であるには
NHKの有働由美子アナウンサーが2018年3月31日付けで退職されたというニュースに驚いた方も多いかと思います。8年間メインキャスターを務めたNHKの情報番組「あさイチ」での、女性に寄り添いつつ飾らない姿に、私も好感を持っていました。
有働さんの今後について詳しくは言及されていませんが、報道によると「以前から抱いていた、海外での現場取材や興味ある分野の勉強をしたいという思いが捨てきれず、組織を離れる決断をいたしました」(※)とのことで、「ジャーナリスト」として活動されていくようです。今後のご活躍もますます応援したいという気持ちになりました。
※引用:「有働アナ、NHKを退職 今後はジャーナリスト活動」(朝日新聞DIGITAL)
私は自信がない・人からの見られ方が気になる「人目気にしいさん」が、やりたいことに自由に挑戦できる人生を支援するコーチとして活動しています。
クライアントの中には、心の中にやりたいことがあっても、「自分にできるのか?」「変に思われないか?」という不安からなかなか踏み出すことができない方もいらっしゃいます。
どうしたら有働さんのように、自分のやりたいことに力強く歩み続けることができるのか?もしかしたら不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、不安を乗り越えて自分のやりたいことに力強く踏み出すためのカギを考えます。
不安は持っていていい
テレビなどで活躍されている方は、とてもパワフルでキラキラしていて、いかにも不安がないように見えることもあります。「どうやったら不安を感じずに済むんだろう…?」と考えるかもしれませんが、まずそれは不可能だと考えましょう。
これまでの人生で、不安をまったく感じなかったときがあるでしょうか?おそらく、ほとんどの方は常になんらかの不安を抱えて生きてこられたのではないでしょうか。おそらく、テレビなどで活躍されている方も、テレビに映っていないところでなんらかの不安を抱えていらっしゃると思います。
人は、新しい環境に身を置いたり、新しい習慣や行動を始めるときには不安になる生き物です。その不安な気持ちは、変わろうとしている証拠。変な言い方ですが、不安があっても、そのことを不安に思わなくていいのです。
新しく挑戦するときに重要な要素を示す3つの事例
不安は消えない。そうであれば、不安を抱えたまま、ご自身のやりたいことにチャレンジする道を選択するしかありません。不安が自分の行動をとどめるブレーキだとしたら、それ以上にアクセルを踏むことができればやりたいことに踏み出すことができます。
では、何がそのアクセルとなるのか?それは「使命感」です。「世の中でこういうお役に立ちたい」「こういう人を助けたい」こうした使命感が、何かに挑戦する上での強力なアクセルとなってくれます。これについては、最近ニュースなどで見つけた事例をいくつか紹介します。
1.ビリギャル、教育現場に飛び込む
映画化もされ大ヒットとなった、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(坪田信貴著)、通称「ビリギャル」。学年ビリから慶応大に合格した「ビリギャル」のモデルである小林さやかさんが、2018年4月2日より北海道の私立札幌新陽高校でインターンとして教育現場の仕事に携わるそうです。
元ウェディングプランナーであり、昨年は「自分でワクワクする目標を見つけ、強い意思を持って努力する大切さ」を伝える講演を83回行ったという小林さんは、「ウエディングプランナーは世の中にたくさんいるけど、元ビリギャルとして学生たちに話せるのは私しかいない」とし、「使命を全うしたい」と語っているそうです。
引用・参考:「「ビリギャル」が教育現場に入る。新たなチャレンジへの決意と「使命」」(BuzzFeed News)
2.全盲11歳ドラマーの夢
2歳の時に目のがんで両方の視力を失った酒井響希君(11)は、大好きなドラムの演奏で今や楽団から声がかかるほどの腕前です。将来は「プロドラマーになって世界中で演奏するのが夢です。人に勇気を届けられるドラマーになります」とのこと。
テレビのインタビューでは、演奏する曲について星野源の「恋」やRADWIMPSの「前前前世」を挙げ、その理由について「老若男女みんなが乗れる曲」と話していました。「多くの人に元気や勇気を届けたい」という想いの強さに一層感動しました。
参考:「正確なビート刻む全盲のドラマー!世界を目指す11歳」(MBS)
3.NHK「あさイチ」キャスターからジャーナリストへ
冒頭で挙げた有働さんは、ジャーナリストとして活動していく背景などについてまだ詳しく語っていらっしゃいません。
ここからは私の想像ですが、8年にわたってキャスターを務めた「あさイチ」の中で、女性目線のデリケートな問題を多く扱ってこられました。その間、多くの女性の悩みの声や現実を目の当たりにされたことと思います。
世の中にある課題を、アナウンサーとしてではなく、より現場に近いジャーナリストとして伝えたいという使命感が強くなられたのではないかと感じました。
これらの事例に共通するのは、自分の人生(経歴・生い立ち等)と使命感(「世の中でこういうお役に立ちたい」「こういう人を助けたい」という想い)とが強固に結びついているということです。
小林さんの言葉にもあったように、「これは自分にしかできない」という想いを持つと、その実現に向けて大きなパワーが湧いてきます。たとえ不安があったとしても、そのパワーが不安を上回っていれば自ずと動き出したくなります。
実は私も「人目気にしいさん起業」を「やろう」と覚悟が固まったきっかけは、周りに起業に挑戦してみたいけれどなかなか挑戦できずに悩んでいる人が多くいることに気づいたことでした。
人目気にしいさんが起業するときの不安を自分で経験している私だからこそ、そうした気持ちに寄り添うことができると分かったのです。
それでもやっぱり自分の「使命」にピンとこない方へ
先ほどの事例を読んで、もしかしたら、「私の人生はそんなにドラマティックではない」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私は人の人生はみんなドラマティックだと考えています。あなたと同じ人生を生きた人は誰一人この世に存在しないからです。自分にとっては当たり前すぎて、その素晴らしさに気づいていないだけなのです。
また、「私のやりたいことは人のお役に立つようなことではない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、仮に自分だけの活動であったとしても、それによって世の中に与えられる影響を考えることで、より実現に向けて動き出す力になります。
たとえば、登山家の仕事。「山を登る」という行為は自分だけのもので、それだけで直接的に誰かの役に立つものではありません。しかし、自分が山を登り続けることによって、誰かに勇気を与えたい。こうなると、これはその人の使命となります。それが実現すると、周囲にどんないい影響があるか?という視点で考えてみてください。
いかがでしょうか?いかに自分の人生を客観視し、そこから使命を見つけ出せるかが、人目を気にせずにやりたいことに自由に挑戦するカギとなります。ぜひご自身に当てはめて考えてみてくださいね。
Open Heart Question
あなたの夢が実現すると、周囲にどんないい影響がありますか?
「人目気にしいさん起業コーチング」では、あなたの人生の深堀りと、それに結びついたあなたの使命感を言語化するお手伝いをいたします。じっくりご自身と向き合ってみたい方は下記フォームよりお問い合わせください。
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