人に嫌われるのが怖い…”嫌い”という感情との向き合い方
「人に嫌われるのが怖い」
人の目が気になる”人目気にしいさん”の、根本にある恐れだと思います。
この気持ちが原因になって、いろんな不都合が起こってきます。
人に過度に合わせたり、逆に人との付き合いを避けるようになったり。
いつもびくびくとおびえていなくてはならなくなり、憂鬱な気持ちが心を支配するようになります。
「嫌い」というネガティブな感情の扱い方は難しいですよね。
そこで今回は、人や自分の「嫌い」という感情との向き合い方についてお話ししたいと思います。
大事なポイントは、「人を嫌うのはその人の弱さ」だということです。
先日友人のAくんと話をしていて、芸能人の好き嫌いの話になりました。
彼は、ある俳優のことを「嫌い」だと何度も言っていました。
でも、「なぜ嫌いなのか?」について、本人もよく分かっていない様子でした。
「なんとなく…でも、嫌い!」
その「嫌い」というときの表情があまりにも感情的でした。
こういうとき、コーチとしての好奇心がくすぐられて思わずゾクゾクしてしまいます(笑)。
私は次のように質問しました。
「そんなに嫌いって、Aくんの中の何が引っかかってんのかね?」
すると、しばらく考えた後にAくんはこう言いました。
「自分と似てるからだと思う。かっこつけてて、キャラを演じている感じが。」
(おー彼も人目気にしいさんなんだなー)と思ったんですが、それは置いておいて(笑)。
彼は、その俳優に自分の嫌いな面を映し見ていたんです。
結局は、その俳優がというよりも、自分のことが嫌いだったんですね。
別のパターンで人を嫌う理由としては、自分にないものを持っていて「うらやましい」という嫉妬からくる場合もあります。
どちらにせよ、「嫌い」という感情は、嫌う人自身の心の弱さからきています。
このことから、次の二つのことが言えます。
まず、「嫌われたくない」とおびえなくていいということ。
もし誰かに嫌われたとすれば、それは嫌う人の心が何かに引っかかっているのであって、あなたが傷つく必要はありません。
「いや、たとえば嫌なことをする人のことを嫌うのは当然だ、やっぱり嫌われる方が悪い」
そう考えることもできます。
たしかに、自分が人に嫌われるようなことをしていないか反省するのは、自分の成長にとって大事かもしれないですね。
でも、それもあくまで参考意見。世の中に絶対的な価値なんてありません。
そこでより良くなりたいと思うのは自分の勝手だし、そのために何か行動を起こすかどうかも自分で決めることです。
決して、嫌う人に好かれるためにやるわけではないんです。
その人はやがてその人自身の引っかかりと向き合うかもしれないし、永遠に気づかないかもしれない。
私はそれを成長のきっかけにするかもしれないし、気にしないかもしれない。
それくらいのことです。
そしてもう一つ。逆もまたしかりです。
誰かを嫌っている自分に気づいたら、自分を見つめるチャンス。
自分のどんな部分を嫌っているから、その人を嫌いと感じるのか?
どんな部分をうらやましがっているのか?
つまり、自分の心の何が反応しているのかを知るきっかけになります。
いかがでしょうか?
このように考えると、いつまでも「嫌い」という感情に振り回されなくなります。
ぜひ日常で思い出して考えてみてくださいね。
◆◇オープンハートクエスチョン◇◆
人を嫌いだと感じるとき、自分の心の何が引っかかっていると思いますか?
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