あなたが思い通りに生きられないのはその”張り付いた笑顔”が原因かも
あなたは、「場の空気を悪くしたくない」「嫌われたくない」という気持ちでいつも意味もなく笑ってしまっていませんか?
この傾向は、社交的だけど人目を気にしてしまうタイプの方に多いのではないでしょうか。
笑顔が張り付いていると、自分の本意がうまく人に伝わらず、自分の思いとは違う結果を招くことになってしまいます。
まずは自分で気づくことから始めましょう。
そして、自分の表情グセに気づくための仕組みを整えましょう。
私は営業マン時代、人間観察力のするどい上司からいつもこんなフィードバックを受けていました。
「笑うな。」
これは、私がいつも無意味に笑ってしまうクセを指摘したものでした。
当時の私は、次のように振る舞っていました。
自分が気にしていることを笑いのネタにされたとき、嫌だな~と感じながら、「やめてください~(笑)」。
もしくは、上司に相談に乗ってもらっているとき。「Aさんと比べて、私は全然できてないなと思って落ち込んでるんです(笑)」。
もうどんな内容を話していても、とりあえず笑うんですね。まさに笑顔が張り付いています。
この心理はおそらく、「攻撃しないで~」「傷つけないで~」「嫌わないで~」といったところです。
この私の深層心理を見抜いていた上司は、こうした場面に出くわすたびに私に「笑うな。」と気づかせてくれました。その言葉は今も心に残り、とても感謝しています。
それでは、この行動はどんな問題を引き起こすのでしょうか。
それは、「あなたの本意を伝わりにくくしてしまう」ということです。
“メラビアンの法則”はご存知ですか?
コミニュケーションのとき、言語からの情報(言葉)・視覚からの情報(表情など)・聴覚からの情報(声のトーンなど)が矛盾しているとメッセージが相手に伝わりにくくなるという法則です。
つまり、言葉では「やめて」とか「落ち込んでいる」と言っていても、笑っているとその意図を相手に理解してもらいにくくなるのです。
「本当は喜んでいる」とか「大して落ち込んでいない」などととられてしまいます。
自分の要求が正確に伝わらないために、相手の都合のいいように解釈されてしまいます。
あげくは自分が望む生き方とまったく違う方向に進んでしまうこともあります。
こんな事態を避けるにはどうしたらよいでしょうか。
まず一つには、信頼できる友人や知人にフィードバックを頼むことです。
こういったクセは無意識なので、なかなか自分では気づきにくいものです。
「無意味に笑うクセをどうにかしたいから、気づいたら教えて」と事前に頼んでおくのは有効です。
また、ある程度自分で気付けるようになったら、無意味に笑ってしまった数を自分でカウントしてみるのもいいでしょう。
「一日でこんなにやっている」と数字で知ることができれば、それは変えるための第一歩となります。
いかがでしょうか?
キーワードはまず「気付き、現状を知ること」。変化を起こすとき、何事もそこから始まるのです。
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