隠しただけでは解決しないコンプレックスをどう扱うか?カギは「隠す」より「許す」

2018.01.26 (金)

あなたは、自分のコンプレックスを恥ずかしく思い必死に隠そうとしていませんか?でも、いくら上手く隠したとしても根本的な解決にはなりません。今回は、コンプレックスを隠す代わりに、許してみては?そんな提案です。

 

コンプレックスの扱い方のヒントは「お片づけ」

 

少し前に「お片づけブーム」が起こりましたが、よく言われるのは「片付けると心がスッキリする」ということ。そう、お片づけと心はつながっている部分が多いのです。

 

以前聞いた片付けの先生の言葉で心に残っているものがあります。それは、「それは片付けたのではなく、隠しただけ」。たとえば、大量のモノが机や床の上に出てぐちゃっとしているとき、人はとりあえず引き出しや押入れなどに詰め込もうとします。表面的には片付いたように見えますが、ひとたび引き出しを開ければモノだらけ。

 

この状態を作ってしまうと、人はモノがたくさんあるのを見たくないので、長いことその場所を開けなくなるのだそうです。これを指して片付けの先生は、「それは片づけたのではなく、隠しただけ」と言ったのです。「たしかに、机の外にあろうが中にあろうが、モノがそこにあるという事実には変わりがないんだよなあ」なんて思ったわけです。

 

隠すということは恥ずかしいと思っている証拠

さらに、何かを隠すということは、そのモノを「恥ずかしい」と捉えていることも意味しています。誰かがモノを詰め込んだ引き出しを開けようとすると、「そこは開けちゃダメ!」なんて必死で止めようとするのではないでしょうか。隠して見えないようにした分だけ、恥ずかしい引き出しが増えていってしまうのですね。

 

片付けは見えなくすることではなくて、モノと向き合うこと。一つ一つのモノが、自分にとってどういう意味を持っているのか。本当に必要なのかどうか。時につらくもありますが、そこから逃げていては本当の解決にはならないのです。

 

事実として「ある」ものが「ある」ことを許す

 

少し片付けの話が長くなってしまいましたが、私はこれを人間のコンプレックスとの向き合い方と同じだと感じます。コンプレックスには身体的なものや精神的なものなど色々とあると思います。しかしどちらにしても、自分の顔は自分の顔であり、自分の能力も間違いなく自分の能力であることには変わりがありません。モノと一緒で、いくら隠したとしても、事実としてそこにある(その事実に対してどう「評価」するかはまた別の話)のです。

 

しかし、その事実を自分が許していない。気に入らない自分の顔を許せないから、見ないようにしたり、隠そうとしたりするのです。でも、それが自分の顔だという事実は何をしようとも変わることはありません。

 

そうであれば、付け焼き刃的に隠したり繕ったりすることにエネルギーを費やすのではなく、その事実を「許す」ことに意識を向けてみるのはどうでしょうか。その顔が自分の顔であることを許す。それが今の自分の実力であることを許す。いかがですか?少し体の力が抜けた感じがしませんか?

 

 

あなたのエネルギーは、苦しんでも変わらないことではなく、「今この瞬間の充実」や「達成したい未来」に注がれるべきです。

 

 

Open Heart Question
隠しておきたいコンプレックスを「許す」と思うとどんな感じがしますか?

 

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オンワードミッション川崎 代表/ライフコーチワールド(R)認定ライフコーチ/人目気にしいさん専門起業コーチ 1989年福岡県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部(社会学)卒業後、一部上場の証券会社で営業を経験するも、長時間労働と成績不振で精神的に自分を追いつめ退職。当時の自分を救いたい一心で心理学を勉強するうちにコーチングと出会い、2017年にライフコーチとして起業。現在、スモールビジネス立ち上げ期の自信や覚悟を支えるパーソナルコーチとして活動。半年以上継続したクライアントには、現在全国を回る講演家や経営コンサル等がいる。メディア掲載実績:『PHPスペシャル』2018年4月号・特集「「気にしない」自分になれるヒント」にてインタビュー記事掲載。

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