誰でも富士山を登っていい。でも、登り方は人それぞれ。
「こうやるとうまくいく」
「みんなこうしてるから」
心の底では納得していないのに、こんな言葉を言われるとなんとなくその通りやってしまう。
そんな経験はありませんか?
人の目が気になる”人目気にしいさん”は、周りと違うことをして白い目で見られるのを嫌います。
その結果、何かに取り組むとき「人と同じやり方」を選びがちです。
もちろん、何事にも基本の型やセオリーは存在しますし、私自身そういうものはとても大事にしています。
でも、人からすすめられたやり方で、どうしても自分には合っていないと感じる場合もあると思います。
そういうときは、なぜかあまりモチベーションが上がらなかったり、心のどこかに無理している感じがあったり。
その違和感に気づくのは大事なことで、自分を理解するための大事なヒントがそこに隠されていることが多いです。
「みんなそうだから」「慣習で」など、そこに大きな意味がないなら、自分に合ったやり方にした方がいいはずです。
そこで今回は、「何かに取り組むとき、必ずしも同じやり方でやろうとしなくてもいい」というお話をします。
「何をやるか?」ではなく、どうやるか。
先日、個人の強みの生かし方についてのコーチ勉強会に参加しました。
そこで出たたとえ話に、こんなものがありました。
富士山を登るとき。
「どういうタイプの人が富士登山に向いている」ということではない。
だれでも富士山を登っていい。
ただし、「どう登るのが生産的か」は人によって異なる。
たとえば、
物事を慎重に考えるタイプの人は、事前の計画と準備をしっかりしていくことで登りやすくなる。
競争に勝つことがモチベーションになる人は、誰かと競わせることで登りやすくなる。
人と共感しあうことで元気がわくタイプの人は、仲のいい人同士で励ましあうことで登りやすくなる。
人それぞれ、もっとも生産的な登り方は違う。
こんな話です。
私はこのたとえ話の、「誰でも富士山を登っていい」 というところが気に入りました。
「お前は向いてないから辞めろ」とか
「早くあきらめて別の道行ったほうがいい」とか
世間でそういう言い方はよくあると思います。
そういう言葉は概してその道で成功した人から放たれるので、道半ばの人にとっては重く苦しく響きます。
だけど、自分がそれをやりたいと思う。
その気持ちが最初であり、全てだと思うんです。
「何をやるか?」ではなく、どうやるか。
みんな自分のフィルターを通して世界を見ている
人はそれぞれ、自分のフィルターを通して世界を見ています。
ある人にとっての「当たり前」が、他の人にとって「当たり前」でないことばかりです。
それを認識していないと、人は自分の成功したパターンが人にも当てはまると思い込んでしまいます。
たとえば、上司が部下に、自分のやり方を押し付けるというのはよく見られる光景です。
部下にもそのやり方がフィットする場合もあれば、その人のタイプには合わない場合もあります。
だから、何かに取り組むとき、人から言われたやり方でうまくいかないからといって「向いていない」と早々に決めるのは早いです。
単にそのやり方が合っていないだけかもしれません。
また、「人と違う」ということで引け目を感じる必要もありません。
誰かに「えー?」と言われても、あなたにとってそれが合っているなら、それが正解なんです。
自分はどんなやり方が合うタイプなのか?
「人目気にしいさんのコーチング」では、自分の強みを自覚するためのセッションも行います。
現状の行き詰まりを感じている方は、自分に合うやり方をしているか?
ぜひ確認してみてくださいね。
◇◆オープンハートクエスチョン◆◇
自分に合ったやり方でやるとすると、どう取り組みますか?
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