「これから何の仕事をするべき?」考え込んでしまうあなたにはある思い込みがあるのかも

2017.12.09 (土)

正規、非正規、フリーランス、在宅、副業、複業…職業や働き方の選択肢が広がっている今。やりたい仕事、食べられる仕事、プライベートとのバランス、世間体や万一のこと…。条件を考えすぎて、何の仕事をするべきか分からなくなることも。そんなとき、頭を整理するためにいったん切り離して考えたいことがあります。

 

人の価値は何をするかによって決まるわけではない

 

想像してみてください。「やりたいけど不安定な仕事」と「やりたいこととは違うけど安定収入のある仕事」。あなたは今、どっちの仕事をするべきかうんうん悩んでいるとします。やりたい仕事の方は、好きなことで長年目標にしてきた仕事で、やりがいは十分。でも、収入が不安定なので不安も大きいです。

 

一方、安定収入のある仕事の方は、やっていて楽しいというわけではない。でも収入が安定しているので食べられなくなるかもという不安が少なく、社会的にも認めてもらいやすい感じがする。あなたなら、この二つの選択肢についてどっちを選びますか?

 

こんなことを言うのもなんですが、私はどっちでもいいと思います。「どっちでもいい」というのは興味がないという意味ではなく、本質的にはどちらも違わないからです。

 

人の価値は何をするかによって決まるわけではありません。「○○の仕事をするAさん」と、「××の仕事をするAさん」。これらはどちらも同じAさんであることに変わりはありません。何の仕事をしようと、たとえ仕事ができてもできなくても、どう転んでもAさんはAさんなのです。

 

「仕事」と「私」を結びつけて考えるとどうなるか?

 

多くの人は、仕事とその人を結びつけて考えています。初対面のとき、「お仕事は何ですか?」と聞くことが多いと思いますし、「○○会社のAさん」のように、どこで勤めているかや職業で人を認識することも多いです。

 

しかし、「仕事=私」という結び付けが強いと、仕事の価値と自分の価値が連動し、苦しくなります。たとえば、世間的に認められている仕事をしていると感じているときには自分は認められているという感覚になり、何か仕事で挫折したときには自分の価値が低いように思えてしまう。

 

「どんな仕事をするかで私の価値が決まる」と考える人にとって、仕事の選択は自分の価値を決める非常に重大で重苦しいものです。どの仕事に就こうか必死に悩んだり、起業したいと思っても必要以上に慎重になって動けなくなったりしてしまう可能性があります。

 

もちろん戦略を考えることは重要ですが、仕事の選択に悩みすぎて苦しくなったときには、「仕事は私ではない」といったん切り離して考えてみるのが効果的かもしれません。

 
また、逆説的になりますが、だからこそ自由だということも言えます。何をするのだとしても私は私、あなたはあなた。そう考えれば、かえってどんな仕事を選んだとしてもいいのです。

 

一人の人間に与えられた人生の時間はほぼ平等で、その時間を何に使っていくかという問いなのだと思います。何にあなたの貴重な時間を使いたいですか?あなたの個人的な意見はどうですか?

 

 
Open Heart Question

「仕事」と「私」を切り離すと、どんなことが見えてきますか?

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オンワードミッション川崎 代表/ライフコーチワールド(R)認定ライフコーチ/人目気にしいさん専門起業コーチ 1989年福岡県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部(社会学)卒業後、一部上場の証券会社で営業を経験するも、長時間労働と成績不振で精神的に自分を追いつめ退職。当時の自分を救いたい一心で心理学を勉強するうちにコーチングと出会い、2017年にライフコーチとして起業。現在、スモールビジネス立ち上げ期の自信や覚悟を支えるパーソナルコーチとして活動。半年以上継続したクライアントには、現在全国を回る講演家や経営コンサル等がいる。メディア掲載実績:『PHPスペシャル』2018年4月号・特集「「気にしない」自分になれるヒント」にてインタビュー記事掲載。

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