「人の目が気になる」は直すんじゃなく活かす!
「実は、私も”人目気にしいさん”なんです」
私のコーチとしての活動を知って、そんな風に声をかけていただけることが多くなりました。
そんなとき、その方の大きな関心は、
「どうすれば人の目を気にしなくなれるのか」
という疑問に集約されます。
もしかしてこう言うと少しがっかりされるかもしれませんが…。
実は私が伝えたいことは、「人目気にしいさん克服!」とは少し違います。
もっと言うと、「人の目を気にしなくなる」ということを目指さなくてもいいとすら思っています。
どういうこと?と思うでしょうか。
そもそも人間は社会で生きています。
まったく人の目が気にならないという人はおそらくいないと思います。
「人目気にしいさん」というのはある角度から捉えれば、ひとつの才能です。
たとえば、
周りの人の微妙な表情や感情の変化に敏感に気が付く。
周りの人の気持ちに共感できる。
自分のことを鈍感だと感じている人からすれば、そんな繊細な感性はうらやましいくらいの能力かもしれません。
事実、私自身コーチの仕事をする上でこうした繊細な感性はとても役に立っていると感じます。
それに、往々にして「欠けているものを直そう」とするのは、労力がかかる割にめざましい成果は得られにくいものです。
私は、クライアントさんの焦点が「どうしたら人目気にしいさんが治るか」というところに当たっていても、一緒に問題を解決しにいこうとはしません。
こういうとき、クライアントさんはどうしても自分の欠けているところに目が行ってしまう状態になっています。
問題解決の代わりに、私はクライアントさんが視野を広げ、自分の持つリソースや魅力的な部分に目を向けられるように意識します。
結果的に人目気にしいさんが治らなくても、その悩みに振り回されずに自分を活かせていければ問題ないわけです。
だから私が伝えたいことは、
人目を気にしなくなるのを目指すのではなく、そこに無駄なエネルギーを取られないようにすればいい
ということです。
人の目が気になってもいい。
ただ、それが原因で無駄に落ち込んだり、どっと疲れたり、行動を起こすためのパワーがなくなったりすることは防ぐべき。
そして、それを防ぐのは考え方次第で、ある程度できるものなんです。
次回は、その防ぎ方の具体的なパターン3つをご紹介します。
今日のところは、まずは「自分の繊細さを良い面から捉え直す」。
これをやってみてくださいね。
◇◆オープンハートクエスチョン◆◇
「人の目が気になる」という悩みを才能としてとらえると、あなたはどんな能力に長けていると思いますか?
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