”自分は何が好きなのか”知るのを妨げている枕詞「大したことではないですが…」
「自分の好きなことが何なのか分からない」という人の中には、自分の好きなことを「大したことではない」とか「とるに足らない事」と考えている人がけっこういます。
そんな人に、「あなたの好きなこと、やってみたいことは何ですか?」と聞くと、興味深いことが起きます。
「ありません」ではなく、何かしら回答があります。
そのとき、「大したことではないんですが…」のように、前置きから始まるんです。
先日、そんな場面に出会いました。
「自分の好きなことが分からない」というAさん。
人から何に興味があるか尋ねられると、思いを口にし始めました。
でも自分の興味について話すときには、必ずと言っていいほど次のような”枕詞”をつけて話すのです。
「大して上手いわけではないですが…」
「あくまで趣味程度ですが…」
「しょうもないことなんですけど…」
あまりにもそんな表現を多用するので、私はそこにAさんの心のドアノブがあるように感じました。
そのドアノブに手をかけて開けたら、何があるんだろう。
その枕詞たちは、必死に自分の何かを守っているようでした。
人から大したことないと思われる前に、自分で断っておこう。
そんな感じも受けました。
もしかしたら自分の好きなことについて、昔だれかに「大した価値のないことだ」という評価を受けて傷ついた経験があるのかもしれません(想像です)。
自分の好きなことについて話すとき、「大したことではない」という前置きを続けているとどうなるか。
初めは人から否定されないためのシールドだったのに、いつしか自分自身が「自分の好きなことは大したことではない」と信じてしまうようになります。
そうすると、あなたの中の”それを好きな自分”は、あなたに受け入れられなかったと感じて悲しみます。
一見自分を守れているようでいて、心の奥では自分を傷つけてしまっているかもしれません。
一度慣れ親しんだ見方を離れて、他の角度から考えてみてください。
あなたの「好き」という気持ちについて、他の人が否定することはどこまでいってもできません。
自分が好きと感じるんだから。
好きなものは好き。
以上!
誰かに肯定的な評価をもらうのを期待したり、否定的な評価をもらうのから守ったりするのではなくて、まずできることは自分が自分の気持ちを抱きしめてあげることです(*^^*)
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