無理する原因!自分を縛る「あらねば」「あるべき」をあぶり出す方法

2017.04.18 (火)

 

 

人前では明るく振る舞うべき

優秀であらねば

みんなに好かれる人であるべき

 

 

 

あなたは、こうした「あらねば」「あるべき」に縛られて苦しくなっていませんか?

 

人の目が気になる”人目気にしいさん”は、自分が無条件で愛される存在だと感じることができずにいます。

 

こうであれば好かれる。こうでなければ好かれない。

 

そんな風に、「好かれる自分」の条件を決めてしまっているんです。

 

だから、キャラを演じたり無理に自分を抑えこんだりして苦しくなってしまいます。

 

 

今回は、そんな「自分を縛る条件」となる「あらねば」「あるべき」をあぶり出す方法をお伝えします。

 

自分を縛る条件に気付くには、次のコツがあります。

 

それは、小さいときに親や先生に言われた言葉で記憶に残っているものを思い出してみることです。

 

 

たとえば、こんなことがありました。

私のセミナーに来てくださった30代のAさん。

 

見た目に清潔感があり、言葉もとても丁寧で、「きちんとしている」という第一印象です。

Aさんはこれまで、自分の仕事をしっかりまっとうしてきた。

戦略的な出世、転職によってキャリアを築いてきた。

 

しかし、お金も地位も手に入ったとき、ふと「満たされていない」と感じたそうです。

自分にとって本当に幸せを感じることは何なのか、考え直す時期にきていました。

 

 

セミナーの中で昔の記憶をたどっていくと、Aさんはある言葉を思い出しました。

それは、小学校のときに先生から言われた言葉でした。

 

 

「Aさん、お友達を助けてあげる前に、まず自分のことをやりなさい」

 

 

Aさんは、いつも困っている友だちを放っておけず、自分のやるべきことが遅くなっていたのだそうです。

先生は以前からそれを良く思っていないようでした。

 

なんとなく「私は先生から好かれていないな」と感じていたそうですが、なぜ自分が好かれていないのかよく分からなかった。

 

 

そして、通信簿を渡されるときに、先ほどの言葉を言われて衝撃を受けたそうです。

「だから私は先生から好かれていなかったのか!」と。

 

 

通信簿の中にも同じことが書いてあって、それを読んだ親からも自分のことを優先するよう諭されました。

 

 

それから意識して自分のことを優先するようになると、成績も上がって、先生にも好かれました。

 

 

こうして幼いAさんは無意識に、自分のやるべきことを優先するのが成功パターンだと思うようになりました。

この経験が、大人になった今、「効率を重視して淡々と自分のことをやる」傾向につながっているのかもしれないと語っていました。

 

 

話を聞いて、Aさんが満たされないと感じるポイントはそのあたりなのかなと思いました。

 

だって、話していくとAさんは本当に優しいお人柄で、まさに困っている人を見たら助けずにいられないような雰囲気なんです。

 

「効率」とか「淡々と」という言葉とは明らかに違う魅力を持っています。

 

 

「人のことに首を突っ込むより自分のことが先」

 

 

そう言い聞かせることで、本来の魅力である優しい心を抑えつけているような感じがします。

Aさんは先生の言葉から自分を解放してあげることで、より内面の魅力が際立ってきそうです。

 

 

さて、あなたはいかがでしょうか?

 

昔、親や先生からけなされたりほめられたりしたことを思い出してください。

なぜかいまだに印象に残っている言葉はありませんか?

 

 

もしあれば、その言葉によってどんな影響を受けたのか考えてみてください。

もしかすると、「こうでなければ好かれない」「好かれるためにはこうあるべきだ」ということを信じ込んでいる可能性があります。

 

 

言われた言葉とその影響を、ぜひ一度ノートに書きだしてみましょう。

目に見えるものは扱いやすくなります。

いったん文字で書いて目で確認することで、意外と簡単に抜け出せることもあります。

 

 

 

◇◆オープンハートクエスチョン◆◇

昔、親や先生からけなされたりほめられたりしたことで、いまだに印象に残っている言葉は何ですか?

 

 

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オンワードミッション川崎 代表/ライフコーチワールド(R)認定ライフコーチ/人目気にしいさん専門起業コーチ 1989年福岡県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部(社会学)卒業後、一部上場の証券会社で営業を経験するも、長時間労働と成績不振で精神的に自分を追いつめ退職。当時の自分を救いたい一心で心理学を勉強するうちにコーチングと出会い、2017年にライフコーチとして起業。現在、スモールビジネス立ち上げ期の自信や覚悟を支えるパーソナルコーチとして活動。半年以上継続したクライアントには、現在全国を回る講演家や経営コンサル等がいる。メディア掲載実績:『PHPスペシャル』2018年4月号・特集「「気にしない」自分になれるヒント」にてインタビュー記事掲載。

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