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問題を自分事にするヒント~東京レインボープライドを機に

2018.05.07 (月)

 

GW中に「東京レインボープライド2018」が開催されました。セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の存在を示し、性の多様性を祝福するイベント。現在の形としては2012年から毎年開催されています。昨年2017年の参加者数は10万人を超えています(東京レインボープライド2018公式サイトより)。

 

ただ、当事者でないと、セクシュアル・マイノリティにまつわる問題をどこか他人事として捉えてしまう方もいると思います。その要因の一つに、当事者が見えづらい面があります。

 

身近なはずなのに見えづらい問題

 

LGBT総合研究所が行った調査によると、セクシュアル・マイノリティは対象者全体の約8%。30人が所属する職場であれば、そのうちの2、3人はセクシュアル・マイノリティである割合です(LGBT に関する生活意識調査 LGBT総合研究所 2016/06/01)。

 

一方、カミングアウト(セクシュアル・マイノリティであることを表明すること)をしているケースは多くありません。職場でカミングアウトしている当事者は、わずか4.3%に留まるといいます(職場や学校などの環境における意識行動実態 LGBT総合研究所 2017/02/08)。

 

東京レインボープライドの開催中、セクシュアル・マイノリティに関する情報をたくさん目にした方も多いはず。重要だと感じ、自分事として考えたい気持ちはある。でも、「身近なはずなのに見えづらい問題」でもあり、いまいち実感が湧かない……。そんな自分にモヤモヤを感じていた方もいるのではないでしょうか。

 

問題を自分事として捉えられる力はコミュニケーションの基本です。コミュニケーションは相手を理解し、自分を理解してもらうことで成り立っているからです。他者が抱える悩みに寄り添える人は、周囲と良い関係を築けるでしょう。

 

何より、自分の所属する社会に対して当事者意識を持つということは、自分の人生に対して当事者意識を持つことと同じです。これを機会に、問題を自分事として捉えるためのヒントを探ってみましょう。

 

問題を自分事として捉える3つのヒント

 

1.当事者は変わるものと心得る

 

「当事者」というと一気に他人事のニュアンスを感じます。しかし、当事者はあらかじめ決まっているものでも、固定されているものでもありません。いつでも自分が当事者になる可能性があります。

 

NPO法人東京レインボープライドの共同代表理事である杉山文野さんは次のように語っています。

 

『これはLGBTQだけの話ではなく、外国人、高齢者、障害者など、この世界には本当に多様な人がいて、誰しもが何かのマイノリティだと思うんです。例えば自分だって海外に行けば外国人だし、今日の帰り道に事故に遭えば障害者になるかもしれない、自分が当事者じゃなくてもすぐ近くの人がそうかもしれない。ダイバーシティって結局我々みんなのことだと思うんです。(時には「放っておく力」も大事。これからのダイバーシティ&インクルージョンを考える ハフィントンポスト 2018/04/27)』

 

学生の頃、自分には関係ないと思っていじめを傍観していたら、いつの間にか自分がいじめられる側になっていた、そんな経験が思い出されました。

 

また、「性はグラデーション」という言葉をご存知でしょうか?性は男女の2つだけではないのはもちろんですが、実際には本当に多くのパターンがあります。体の性・心の性・性自認・性的志向……。いろんな観点から男・女・それ以外、さらに濃淡があると考えていくと、無限の組み合わせになります。

 

さらに、セクシュアリティは年を重ねるうちに変化する場合もあります。マイノリティであろうがなかろうが、みんなこのグラデーションの数直線上に並んでいて、誰が当事者かは玉虫色であるとも言えます。

 

当事者は自分以外の誰かであり続けるわけではありません。状況と見方によって誰もが当事者であると考えると、どんなことも他人事とは言っていられなくなります。

 

2.楽しい体験を共有する

 

東京レインボープライドには多くの有名企業が協賛しています。企業がイベントに積極的な理由について、CSR(企業の社会的責任)としての取り組み、LGBT市場へのアピールの他に次の点が指摘されています。

 

『多くの企業担当者に話を聞いて分かったのは、「社内(従業員)に向けてのアクション」の側面が大きいということだ。

 

経営者や管理職がいくら旗を振ろうとも、担当者がその必要性を社内で説いて廻ろうとも、ダイバーシティ&インクルージョンの姿勢やCSRに対する社員の理解は思うように高まらないと、多くの担当者が口を揃える。

 

ところが、「東京レインボープライド」に参加してみると、その健康的で明るい雰囲気に驚き、会場の様子やパレードを楽しむことで一気に意識が「アライ(セクシュアル・マイノリティに対する理解者・支援者※筆者注釈)」へと向かう例が多いそうだ。

 

100の言葉を並べるよりも、「楽しい」を体験する方が人の意識を変えるのだろう。(なぜLGBTの一大イベントに有名企業が協賛するのか ダイヤモンドオンライン 2018/05/01)』

 

百聞は一見にしかず。自分とはかけ離れたものに感じても、まずは体験し、時間を共有するところから始めると、グッと自分事として捉えやすくなるようです。

 

3.「理解できない」もアリと考える

 

いくら自分事として捉える努力をしても、どうしても理解できないこともあります。極端な例かもしれませんが、余命宣告をされたことのない人が、余命宣告された人の気持ちを完全に理解できるかといったら、無理なことですよね。

 

本当は理解していないのに「理解した」と安易に言う方が、他人事であり思考停止だと言えます。一気に理解できなくても、「分かりたいけど、正直まだピンとこない」というモヤモヤを抱えることが一歩なのかもしれません。それに、理解できなくても共にいることはできます。

 

まとめ

 

他者と良い関係を築こうと思うと、まずは相手を理解することから始まると思います。普段の生活で触れる問題を自分事として捉える姿勢を持っていると、新しく出会う人と分かり合うのもスムーズになっていくのではないでしょうか。

 

Open Heart Question
分かり合いたい人が抱える問題を自分事として考えると、どんなことが見えますか?

 

【引用・参考】
■「東京レインボープライド2018」
https://tokyorainbowpride.com/
■「LGBT に関する生活意識調査」(LGBT総合研究所、2016/06/01)
http://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/pdf/HDYnews20160601.pdf
■「職場や学校などの環境における意識行動実態」(LGBT総合研究所、2017/02/08)
http://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2017/02/20170208_2.pdf
■「時には「放っておく力」も大事。これからのダイバーシティ&インクルージョンを考える」(ハフィントンポスト、2018/04/27)
https://www.huffingtonpost.jp/shimamotokumiko/diversity-and-inclusion-getty_a_23421605/
■「なぜLGBTの一大イベントに有名企業が協賛するのか」(ダイヤモンドオンライン、2018/05/01)
http://diamond.jp/articles/-/168587

 

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オンワードミッション川崎 代表/ライフコーチワールド(R)認定ライフコーチ/人目気にしいさん専門起業コーチ 1989年福岡県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部(社会学)卒業後、一部上場の証券会社で営業を経験するも、長時間労働と成績不振で精神的に自分を追いつめ退職。当時の自分を救いたい一心で心理学を勉強するうちにコーチングと出会い、2017年にライフコーチとして起業。現在、スモールビジネス立ち上げ期の自信や覚悟を支えるパーソナルコーチとして活動。半年以上継続したクライアントには、現在全国を回る講演家や経営コンサル等がいる。メディア掲載実績:『PHPスペシャル』2018年4月号・特集「「気にしない」自分になれるヒント」にてインタビュー記事掲載。

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