ついハマりがちな完璧主義の落とし穴を抜け出すコツ

2017.05.28 (日)

 

何でも完璧にやらないと気が済まない。

どうしてもできていない部分が気になってしまう。

 

あなたは、こんな完璧主義的な考え方に振り回されることはありませんか?

 

 

 

人の目が気になる”人目気にしいさん”は、「できない自分」を人に見せるのが苦手です。

そのためか、完璧主義の方がとても多いです。

 

自分の思い描いたようにできないと、ダメだなあと自分を責めてしまったり。

60%くらいはできることでも、「完璧にできないから」という理由でやる気になれなかったり、やらないままあきらめてしまったり。

完璧主義のまま頑張るのは実に非生産的です。

 

そこで今日は、完璧主義の落とし穴を抜け出すコツをお伝えします。

 

 

つい「できていないところ」を気にして落ち込んでしまうとき、どうすればいいでしょうか?

 

ポイントは、目的が「完璧にやること」になっていないか?

これを確認してみることです。

 

 

たとえば、何かプロジェクトに取り組むとき。

 

「自分の思い描くようにできなかった」

「自分はなんでいつもこうしっかりできないんだろう」

「ダメだ、ダメだ、ダメだ…」

こんなループにハマってしまうことがあるのではないでしょうか?

 

このとき、あなたの目的は何でしょう?

プロジェクトを前に進めることですか?

それとも、「完璧な仕事をすること」ですか?

 

本来、そのプロジェクトを進めることが目的なのであって、「完璧な仕事ができたかどうか」は重要でないはずです。

 

 

「完璧な仕事をすること」が目的になってしまうと、それに対する自己評価は次の2択になります。

 

できたか?できなかったか?

 

そのため、多少できている部分があっても、完璧にできていない以上それは無いも同然になってしまうのです。

その結果、「何ができて、どんな成果があって、どんな課題があるのか?」といった一番重要な部分が見落とされてしまいます。

 

 

完璧主義に関連して、私がとても感銘を受けた言葉があります。

ある記事のインタビューの中で直木賞作家の恩田陸さんが語った内容です。

 

 

『演出家の鴻上尚史さんがこう言いました。

完璧を目指して演技をし、ちょっとでも失敗すると「もう駄目だ」と投げ出してしまう役者がいるが、間違っている。

プロというのは、完璧な条件のないときでも、必ず平均点以上の演技をする役者のことだ。

完璧にできないことは辛いけど、その辛さに耐えて投げやりになったりしないのがプロなんだと。』

引用:『恩田陸さん「本屋大賞&直木賞」努力の25年間』(「PRESIDENT Online」最終閲覧2017/5/28)

 

 

完璧にできないのは当たり前。むしろ、その辛さにどれだけ耐えて続けられるか。これが重要。

 

この言葉によって、「完璧にできたかどうか?」を気にすることがいかに意味がないことか。

それは意味がないだけでなく、的外れでさえあるということがよく分かります。

 

 

では、完璧主義を和らげるにはどうしたらいいのでしょうか?

そのためには、頭の中の問いかけを変えてください。

 

「完璧にできたかどうか?」ではなく、「できたことは何か?課題は何か?」と自分に問いかけるようにしてみてください。

ゼロか100かという器ではなく、その中身を見るようにします。

この問い方に変えることで、より現実を正確に把握することができます。

 

できていることはどんな小さなことでも大丈夫です。まずはできていることを認めることで、前向きなエネルギーが生まれてきます。

 

いかがでしょうか?

まずは一日の終わりに、この質問でその日の振り返りをしてみてください。

だんだんと、「完璧にできたかどうか?」にこだわらなくなります。

 

 

◇◆オープンハートクエスチョン◆◇

できたことは何か?課題は何か?

 

 

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オンワードミッション川崎 代表/ライフコーチワールド(R)認定ライフコーチ/人目気にしいさん専門起業コーチ 1989年福岡県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部(社会学)卒業後、一部上場の証券会社で営業を経験するも、長時間労働と成績不振で精神的に自分を追いつめ退職。当時の自分を救いたい一心で心理学を勉強するうちにコーチングと出会い、2017年にライフコーチとして起業。現在、スモールビジネス立ち上げ期の自信や覚悟を支えるパーソナルコーチとして活動。半年以上継続したクライアントには、現在全国を回る講演家や経営コンサル等がいる。メディア掲載実績:『PHPスペシャル』2018年4月号・特集「「気にしない」自分になれるヒント」にてインタビュー記事掲載。

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