ひとり起業の差別化ポイント「○○力」がなかなか身につかないと嘆く前に

継続力、観察力、文章力、提案力、英語力…起業だけでなく仕事にはいろんな「力」が必要になりますよね。
特に、自分自身が商品となる「ひとり起業」を志している方は、その「力」を身につけることがイコール他の人との差別化になります。こんな力を身につけたい、あんな力を身につけたいと日々試行錯誤しているのではないでしょうか。
でも、そうした努力を重ねても、なかなかうまくいかない。少しずつでも向上していると感じられれば頑張れるのですが、ほとんど変化が感じられないと途中で何度も挫折してしまうかもしれません。
こういうとき、人は「自分にはなんて○○力の才能がないんだ」などと自分を責め、あきらめてしまいがちです。しかし、一瞬立ち止まって検討してみてほしいことがあります。それは、「目指すべき目標、とるべき行動は十分に明確になっているか?」ということです。
その方針は十分に具体的か?
実は、なんとなく「提案力を身につけたいな…」と思って、すぐに思いついたあいまいな方針で取り掛かってしまう場合が多いのです。たとえば、「提案力には十分な準備が必要だ、今度から商談の前にはもっと顧客のニーズに寄り添った資料を心がけよう」など。
これは、「どんな状態になったら提案力がついたといえるのか?」「そもそも自分の身につけたい提案力とはどんな力なのか?」というゴールが十分に明確ではありません。
また、「顧客のニーズに寄り添った資料」を作るには具体的に何をすることが必要なのか?といった具体的にとるべき行動も明確になっていません。
このままなんとなく取り掛かってしまうと、「気をつけてみたけど、提案力が上がったのかどうかはよく分からない」などと感じ、うやむやになったまま、いつしか身につけたかった気持ちもどこかに消えてしまうのです。
人は明確に指示されないと戸惑ってしまう
もしかしたらこんな話を聞いたことがあるかもしれません。ある絵を10秒見せられた後、「さあ、先ほどの絵の中に食べ物はいくつありましたか?」と質問されても覚えていない。
しかし、絵を見せる前に「絵に描かれている食べ物の数を数えてください」と言われたら答えられますよね。これは記憶力の問題ではないわけです。
「私には○○力がない」と感じていることは、実際にはただ「何をすればいいのか分からない」だけということが実はたくさんあります。人は、明確な指示を与えられないと戸惑ってしまいます。
「具体的にはどうしたらいいの?」「どうなったらそれが達成されたといえるの?」実行に移す前に、そんな問いをいくつか重ねてみてください。やることが明確であればあるほど、やる気も出るし腰も軽くなりますよ。
Open Question
それを達成するために、具体的に何をしますか?
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