先延ばしにして自己嫌悪におちいるときは”休みたい自分”の存在も認めてあげる

2016.11.23 (水)

 

 

やらなければいけないことがあるのに、ついつい先延ばしにしてしまう。

明日やればいいやと思って、その次の日も明日やればいいや…。

そうしているうちに、自己嫌悪。

そんな気持ちになってしまうときはありませんか?

こんなとき、自分に厳しく当たるよりもむしろ、休みたい自分をいったん受け入れてあげることが大事かもしれません。

 

私の知人で、一日中動き回っている人がいます。

その人は、家でただぼーっとする時間を取るのが苦手なのだそうです。

「今日は何もせず、ゆっくりしていたい」と思うと、

「サボっている場合じゃない!ゆっくりしている暇なんてない!何をもたもたしている!」

とせっつく自分が心にいるのを感じます。

その一方でもう一人の自分が、「でも今日はサボりたい…疲れた…今日くらいいいじゃん…」と言っているのを感じます。

結局何もやらずに明日に仕事を回してしまうと、「なんて自分は意志が弱いんだ」と自己嫌悪に陥ってしまうのです。

 

この話を聞いたとき、彼女の心の中で二人の自分があくなき戦争を繰り広げているように思えました。

その二人とは、「サボりたい自分を厳しく監視して取り締まる自分」と、「甘えん坊で休んでゆったりしたい自分」。

彼女の心の中にもし家があったとするなら、その家を管理しているのは常に”厳しい自分”で、”ゆったりしたい自分”は家の外に追い出されている。”厳しい自分”がいつも大きな発言権を持っている。

 

でも、”ゆったりしたい自分”も自分の一部ですよね。

追い出しちゃったらかわいそうじゃないですか?

家の中に二人を同居させてあげたらどうでしょう。

そして一日24時間あるうち、2~3時間くらいは”ゆったりしたい自分”に家の管理を任せたっていいんじゃないでしょうか。

 

人の目を気にしやすい人は、自分に厳しい人が多いです。

弱くて不完全な自分が許せない。

なぜなら、それを許すことは、人に自分を攻撃する材料を渡すことと同じだから。

人に攻撃されないための、自分を守る戦略なのかもしれません。

でも、いつもいつも完璧でいようとするにはいくらエネルギーがあっても足りません。

弱くて不完全な自分を常に監視していなくてはいけなくなるからです。

もし監視をやめることができたら、そこにエネルギーを割かなくてよくなるので余力ができるようになります。

かえって、これまで先延ばしにしていた物事に向き合う余裕が出てきます。

 

物事を先延ばしにして自己嫌悪に陥ってしまうときには、いったん休みたがっている自分の存在を認めてあげてみてはいかがでしょうか。

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オンワードミッション川崎 代表/ライフコーチワールド(R)認定ライフコーチ/人目気にしいさん専門起業コーチ 1989年福岡県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部(社会学)卒業後、一部上場の証券会社で営業を経験するも、長時間労働と成績不振で精神的に自分を追いつめ退職。当時の自分を救いたい一心で心理学を勉強するうちにコーチングと出会い、2017年にライフコーチとして起業。現在、スモールビジネス立ち上げ期の自信や覚悟を支えるパーソナルコーチとして活動。半年以上継続したクライアントには、現在全国を回る講演家や経営コンサル等がいる。メディア掲載実績:『PHPスペシャル』2018年4月号・特集「「気にしない」自分になれるヒント」にてインタビュー記事掲載。

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