自分の良さに気付くには?商品価値を発掘するマーケティングの考え方を使うと
人目気にしいさんの克服には、自分を形作っている要素をひとつひとつ理解していくことが大事です。
とりわけ、”自分にはどんな価値があるか?”を知ることが大切です。
なぜなら、自分で自分の価値が分かっていれば、人に評価してもらう必要がなくなり人の目が気にならなくなるからです。
そうは言っても、いまいちピンと来ないでしょう。どうすれば自分の価値に気付くことができるのでしょうか。
そのためには、自分の良さについてきちんと意味づけし言葉に表す必要があります。
『価値創造の思考法』(小阪裕司、東洋経済新報社、2012)に、「概念化・言語化」という話があります。
マーケティングの話です。商品にはもともと備わっている価値があるといいます。
しかしその価値を掘り起こし、意味づけして言葉にしない限り、顧客がそれを認識することはできない(つまりは買わない)のだそうです。
たとえば、銘柄の名前と値段だけ教えられたワインを買いたいと思わなくても、そのワインにまつわるストーリーや生産者の思いを知ることで途端に欲しくなるということが起こるそうです。
”概念化・言語化とは、つまりは、頭の中に漠然とあるものを明確にして、具体的な言葉で表現するということだ。”(引用)
私は、この考え方は商品の価値だけでなく、自分自身の価値についても言えることだと思いました。
私のセッションでは、私に見えているクライアントさんの強みや魅力については、積極的にお伝えするようにしています。
「~さんにとってそれをやるのは簡単に感じるかもしれませんが、他の人にとっては必ずしもそうじゃないと思いますよ」といった感じです。
客観的な言葉として伝えられることで初めて、クライアントさんは漠然として捉えどころのなかった自分の良さを明確に理解することができます。
これは、概念化・言語化したことで初めて自分の価値を認識することができる一つの例です。
自分の価値(強みや魅力)も商品の価値と同じように、ただ漠然と頭の中にあるだけでは気づくことができないのです。
自分の良さについて、書きだしたり人に話したりしてアウトプットすることは有効です。
短いキャッチフレーズをつけてみるというのも効果があるでしょう。
きちんと意味づけし言葉に表すことで、初めて自分でもはっきりと認識することができますよ。
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