「もうダメだ~!」起業準備の行き詰まりを打破するシンプル思考法

2017.10.04 (水)

「経験もお金も人脈もないし、自分には起業なんて無理だ…」「また怠けてしまった。意志が弱いなあ。こんな調子じゃ今の自分を変えることなんてできない」こんな風にくよくよしていませんか?これ、本当に無駄なんです。どういうことかというと、この世界は本当にシンプルにできているからです。上手くいかないのは、自分で物事を複雑に解釈しているせいかもしれません。

 

今回は、自分で物事を複雑にしてくよくよしてしまう方が陥りやすいワナを3パターン紹介します。これを読んで、当てはまる部分があったらラッキーです。あなたがその瞬間に悩みから抜け出せるかもしれません。

(1)行動や習慣が続かない自分を責める

 

人間には意志の力があり、それを使って自分を思い通りにできるとついつい考えがちです。しかし、行動や習慣といったものは、実は環境に依るところが大きいのです。どうすればいわゆる「やる気スイッチ」を押すことができるか?について書いたおもしろい本があります。

 

『スイッチ!「変われない」を変える方法』(チップ・ハース&ダン・ハース著、千葉敏生訳、早川書房)ではこんな実験について書いています。映画館で「大量の食べきれない量のポップコーン(Lサイズ容器)」と、「やはり食べきれないがそれよりも少ない量のポップコーン(Mサイズ容器)」を観客に無料配布しました。

 

すると、Lサイズを渡された人々はMサイズを渡された人々よりも53%も多くポップコーンを食べたといいます。つまり食べすぎを防ぐには人々の意志の強さにこだわるよりも、ただ単に容器を小さくすればいいのだというのです。いかに人間の行動が環境に影響されているかが分かりますよね。

 

「続かない」「できない」と自分を責めてしまうことは、問題を自分で複雑にする行為です。ただ単に、環境を変えればいいだけの話かもしれないのです。達成できない自分を責めるよりも環境に注目しましょう。現在どんな環境に身を置いていて、環境をどう変えればいいのか。また、何か行き詰ったときには思い切って環境を変えてみるというのもいいかもしれません。

 

(2)思い通りにいかない部分だけにフォーカスする

 

本当はすごく恵まれていて幸せなことがたくさんあるのに、一部の思い通りに行かない部分にばかり目が行ってしまう。そんな状況に陥っていませんか?

 

知人でいつもイライラしている人がいました。周囲の人の行動にいちいち文句を言っています。「あの人はなぜあんなに気が利かないんだろう」「あの人はなぜいつもあんなことを言うんだろう」「これをしてくれない、あれをしてくれない…私はなんて不幸なんだろう」こんな調子です。

 

でも、私から見ればその人は周囲から愛されているし、助けられているし、健康だし何も不自由がなく、十分恵まれていて幸せといえました。その人は、自分の恵まれていることや幸せなことには目もくれず、思い通りにならないことだけを見ているのです。

 

そんなことをするのは、自分で不幸になりに行っているようなもの。ひとたび視点を変えれば、イライラや苦しさなんてそもそもなかったことに気が付くでしょう。

 

(3)相手を見るときにフィルターをかける

 

たとえば、起業準備していることを周囲に打ち明けるとき。仕事を人に頼みたいとき。セミナーなど新しいお客様を迎えるとき。「好意的に受け取ってもらえるだろうか?」と不安に感じ、相手に対して警戒心を持ってしまうことはないでしょうか。

 

少しでもそういう気持ちがあると、顔ではにこやかに繕っていても緊張が顔に出てしまったりして相手に不信感が伝わってしまいます。そうすると、上手くいくものもいかなくなってしまうかもしれません。警戒心をもってしまって自然にいられないとき、相手に対してネガティブなフィルターを自分でかけていることがあります。

 

「以前こんなことを言われたから今回もそうだろう」「神経質そう」「自分のことをよく思わないはずだ」等々…。しかし、こうしたフィルターは百害あって一利なし、かえってそのように見ながら接することによって、現実にそうなってしまうこともあるのです。

 

私は、コミュニケーションで特に重要なのは、「心を開く」ことではないかと思います。自分の心のフィルターをゼロにする。フラットな状態で相手を見る。誰かと接する前には、なるべくフラットな状態になれているかどうか自分に問うようにしています。

 

もし、どうしても相手をうがって見てしまうときは、相手が自分に対してとても好意的に、笑顔で受け入れてくれる姿を想像してみてください。少し肩の力が抜けるような感じがありませんか?ぜひ試してみてください。

 

 

いかがでしょうか?実は物事って、自分が思っていることよりもはるかにシンプルです。なるべく現実をシンプルにとらえていく姿勢によって、問題はその場で解決するか、そもそも問題なんて存在していなかったことに気が付くかもしれません。

 

 

Open Heart Question

「状況は自分が思うよりもシンプルだ」という前提に立つと、どんなことが見えてきますか?

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オンワードミッション川崎 代表/ライフコーチワールド(R)認定ライフコーチ/人目気にしいさん専門起業コーチ 1989年福岡県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部(社会学)卒業後、一部上場の証券会社で営業を経験するも、長時間労働と成績不振で精神的に自分を追いつめ退職。当時の自分を救いたい一心で心理学を勉強するうちにコーチングと出会い、2017年にライフコーチとして起業。現在、スモールビジネス立ち上げ期の自信や覚悟を支えるパーソナルコーチとして活動。半年以上継続したクライアントには、現在全国を回る講演家や経営コンサル等がいる。メディア掲載実績:『PHPスペシャル』2018年4月号・特集「「気にしない」自分になれるヒント」にてインタビュー記事掲載。

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