なぜ?人の評価を気にするタイプが積極的に笑いを取りにいく理由
私は、人の目を気にしやすい方を”人目気にしいさん”と名付けました。
そんな方が、肩の力を抜いて楽に生きられるようになるコーチングを提供しています。
ところで、「人の目を気にしやすい人」というと、どんなイメージでしょうか?
一般的に、引っ込み思案で人見知りな人…というイメージが思い浮かぶのではないでしょうか。
もちろん、そういう方もいらっしゃいます。
でも最近、意外なことに気づきました。
実は、「積極的に笑いを取りにいく」タイプの人目気にしいさんもけっこういるんですよ。
ウケたかどうかに一喜一憂
先日、友人と英会話のグループレッスンを受けました。
みんな初対面なので、最初に自己紹介がありました。
私は、たどたどしい英語で普通に自己紹介。
私の友人はどうしたか?
あらかじめネタを仕込んできて、「めっちゃ笑い取りにいってんなー」っていう自己紹介をするんです。
けっこう笑いが起きて、場が和みました。
チャレンジャー!
すごい才能。
私にはそんなことできないので、ホント尊敬します。
でも、終わった後に自己紹介のことを二人で話していると、その友人からはこんな言葉が。
「~さんはすごく笑ってくれてたけど、~さんにはあまり響かなかったみたい。」
誰が自分の笑いを受け入れてくれたのかについて、えんえん気にしてるんですね。
ウケなかった人の顔を思い浮かべては、ちょっとヘコむ…みたいな(笑)。
なんじゃそりゃー?
なんか…苦しそう。
だって、
笑ってもらえると安心する。
でも、笑ってもらえないとすごく不安になる。
人の評価に振り回される。
そんな状態はけっこうつらいと思います。
「必死に笑いを取りにいく」ことと「自己肯定感」の関係
「苦しくなるくらいなら、何もそんなに必死に笑いを取りにいかなくても…」と思いました。
彼女は根っから楽しい人なので、別に自然にしていてもおもしろいと思うんです。
無理するより、素でいた方がもっとユニークな魅力が際立つのにと感じます。
たとえば、モデルの滝沢カレンさん。
とてもおもしろくて、バラエティで引っ張りだこです。
でも、彼女って全然人のこと笑わせようとか思ってないですよね(笑)。
ただいるだけ、それでおもしろい。
もし彼女が、必死に人を笑わせようとしてたらどうでしょう?
なんか…違う!
そうなると思います。
私の友人も同じように、素でいても笑いをとることができる人だと思いました。
だから、彼女に言ってみました。
「なんでそんなに積極的に笑い取りにいくの?そのままでも十分おもしろいのに。」
彼女は、しばらくうーん…と考えて、次のように言いました。
「もしそのままの私を見て人が笑っていたら、それはウケているってよりは、笑われてるって感じがして嫌だ」
ほおー!
実際には好意的に見て笑っている人が大半かもしれないのに、そうは思えない。
”そのまま”の自分は笑われるような自分。
つまり、彼女は前提として「”そのままの私”は揶揄されるようなダメな存在だ」と感じているようです。
彼女の場合、「積極的に笑いを取りに行く」という行動は自己肯定感(自分を良いと思う気持ち)の低さから来ていたんです!
この現象は、友人には悪いけれど、「人間プロファイリング変態」な私にとってはとてもおもしろかった(笑)。
「人を笑わせる自分でなければ愛されない」
目をらんらんにさせて(笑)さらに話を聞いていくと、その根っこにはある気持ちがあるようでした。
「人を笑わせる自分でなければ愛されない」
そんなビリーフ(思い込み、信じていること)です。
彼女には、障がいを持つ兄弟がいます。
小さいころから親は、その兄弟にかまいっぱなしだったそう。
幼い彼女は、親からなんとかかまってほしかった。
注目してもらうための手段として、「人を笑わせる」という手法を取った。
この経験から、無意識のうちに「人を笑わせる私でなければ愛されない」と思ったようです。
でも、大丈夫。
人を笑わせる自分じゃなくても。
そのままの自分でも、絶対に大丈夫なんです。
今回の例のように、何か「苦しい…」と感じる裏にはある気持ちが隠れていることがあります。
「こうでなければならない」「こうあるべきだ」
そんな無意識のビリーフが、自分を苦しめます。
「人目気にしいさんのコーチング」には、こうした心の「おもり」を外すプロセスも含まれています。
もし、興味を持っていただいたら体験セッション(下記)をぜひ受けてみてください。
◇◆オープンハートクエスチョン◆◇
「私は~な人間でなければ愛されない」この~に言葉を入れるとしたら何ですか?
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