新しいアイデアが周囲から理解されない…思わず起業準備のモチベーションが下がりそうになるときには

もしかすると、あなたが起業を通して実現したいビジョンについてすぐに理解し、共感してくれる人は最初あまり多くないかもしれません。人はまだ実現していないものについて信じるのはなかなか難しいものです。
低価格で高品質なカジュアルファッションを日本に浸透させたファーストリテイリング(ユニクロ)創業者の柳井正氏は、親の会社で経営に携わるようになってからユニクロ1号店を出すまで12年かかっているといいます。
「ミドリムシ」の大量培養に世界で初めて成功し、健康食品から燃料まで新たな価値を生み出したユーグレナの創業者出雲充氏は、創業から2年間は月給10万円、500社への営業を断られ続けたといいます。
新しいアイデアが花咲く前には往々にして存在する「不遇の時期」。そんな時期をどのようにやり過ごせばいいのでしょうか?
期限と方針を決めてやり続ける
人は、いつまで続くか分からないことに不安を抱くものです。現在の「不遇の時期」がいつまで続くか分からないと疑心暗鬼・集中力散漫になりがちです。
そうなると、本来はうまくいくはずのことまでよくない結果を招いてしまいます。そうであれば、「どんなことがあっても○年○月○日まではやるんだ」と先に決めてしまいましょう。
また、譲れない方針をしっかり決めておくことも大事です。いくらいいアイデアも、すぐに結果が出ることは少ないです。コロコロと言うことが変わっていては信用も低下してしまいます。
新しい意見を取り入れる柔軟さは持ちつつも、「ここだけは譲れない」部分を方針としてノートなどに明文化しておきましょう。そうすれば、何か判断に迷ったときにも比較的すぐに決断を下せるので集中力の低下も避けられます。
アイデアが途上であることを自覚する
一生懸命考えたアイデアは自分にとっては愛着があるため、周囲からいい反応が得られないと「なぜ分かってくれないんだ」などと思ってしまうかもしれません。
でも、アイデアは人と共有できてこそ成り立つものです。人が理解できないものは、やはりまだコンセプトが分かりにくいという課題を抱えていると言わざるを得ません。
しかし、まずはそれを認識することが重要だと考えます。初めからズバッとくるコンセプトを考える才能は多くの人にはありません。むしろアイデアとは、「どうすれば伝わるのか?」をあれこれ工夫して育てていくものでしょう。
これから改善すべき点について、サッカーの本田圭介は「のびしろ」なんて言ったりしますよね(笑)。要は捉え方を変えることが第一歩。いい反応が得られないからといって落ち込む必要もないですし、理解されなくてもいいんだ!と開き直るのも違います。ただただ「未完成なんだな」と把握するだけで十分なのです。
いかがでしょうか?人は自分の人生という映画の監督だと私は考えています。「不遇の時期」は、あなたの人生をよりドラマティックにするものだと考えてみてはいかがでしょうか。もしあなたが自分主役の映画の監督だとしたら、この不遇の時期の後をどういうストーリーにしますか?
Open Heart Question
もしあなたが自分主役の映画の監督だとしたら、どういうストーリーにしますか?
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