家、職場、友人関係…いろんな顔を使い分けなくなるとおもしろい現象が起こる
GWがあっという間に終わりましたね!
みなさん、どんな風にお過ごしでしたか?
プライベートにどっぷり浸かりすぎて、仕事モードに切り替えるのが難しかった方もいらっしゃると思います。
家族には家族用の顔。
職場には職場用の顔。
そう、人は所属によっていろんな顔を使い分けています。
今回は、この「いろんな顔を使い分ける」というテーマについてお伝えしたいと思います。
実は以前、友人と会った後や会社の飲み会の後に、どっと疲れることがよくありました。
その場を盛り上げなきゃと必死になりすぎて、家では抜け殻のようになっていたり(笑)。
おそらく、友人や会社の前では、「それ用の」顔を見せていたのだと思います。
他の方がどれくらいなのか分かりませんが、私はおそらく人よりもいろんな顔を使い分けていたと思います。
このように、人の目が気になる”人目気にしいさん”は、所属するコミュニティによっていろんな自分を使い分けて疲れてしまうことがあります。
見せる顔がたくさんあればあるほど、それを使い分けるのにもエネルギーを使います。
そして、その無駄なエネルギーが、本来取り組むべきことへの集中力を奪ってしまうこともあります。
なるべく顔を使い分けなくて済むようにできると、グンと楽になります。
”顔の使い分け”にとられている余分なエネルギー
こんなことがありました。
私がコーチングの仕事を始めたばかりのときです。
その頃、私は家族や友人に堂々と自分の仕事の話をすることができませんでした。
周りは会社員が圧倒的に多い環境のなか、フリーで仕事をすることに対して賛同してもらえないような気がしていました。
それに、コーチング自体の認知度は低く、自分としてもまだ「どういう人をサポートしたいのか」明確に言葉になっていない時期だったので、なおさら理解されにくいだろうと感じました。
人と会うと自然と仕事の話になることが多いので、その度に自分のことについて堂々と話せないモヤモヤ感がありました。
目の前のことへの集中力
でも、今ではその時期を乗り越えました。
コラムもバンバン公開していますし、家族や友人にも仕事のことを堂々と話せるようになりました。
すると、こんなおもしろいことが起こりました。
目の前のことにより集中できるようになったんです。
「次のコラムは何を書こう」
「いつまでにセミナーの告知を出そうか」
「コーチング技術を磨く時間をどこでとるか」
ほぼ、そうした実際的なことを考え、ひたすら打ち込んでいる自分に気が付きました。
きっと、いちいち顔を使い分けることで漏れていたエネルギーを無駄なく注ぐことができるようになったのではと思います。
今では、これまでにないくらい高い集中力で仕事に取り組めている自分に驚いています。
それぞれの顔の垣根を低くするワーク
人間として、いろんな共同体に所属しているのは当然ですし、いろんな顔を使い分けるのも当然だと思います。
私も、もちろん完全に使い分けなくなったわけではありません。
それでも、それぞれの顔の垣根を少し低くするイメージを持つだけで、かなり楽になると思います。
たとえばこんなワークを試してみてください。
①自分が持っている顔を書き出す
所属する共同体に応じて、自分が「どんな顔」を持っているのか書き出してみてください。
・家族:リラックス、甘えている、ダラダラ、無防備、天真爛漫、笑顔…etc.
・仕事:責任感がある、仏頂面、きまじめ、近寄りがたい、怒りっぽい…etc.
・友人:ユーモラス、楽しい、おせっかい、気遣いのある、優しい…etc.
こんな感じで。
カテゴリーは自分の所属に合わせて自由に設定してみてくださいね。
また、その中で自分が最も楽だと感じる顔はどれか考えてみてください。
仮にその顔を他のところでも見せるとどんなことが起きそうでしょうか?
たとえば、家族に見せている「リラックス」という顔を、仕事や友人のカテゴリーにも入るようにするとどうなるでしょう?
カテゴリー間でのダブり項目を増やしていくと、だんだん顔の垣根が低くなってくるでしょう。
②ちょっとした秘密を明かすとしたら?
それぞれのカテゴリーで、積極的には話していない”ちょっとした秘密”とはなんでしょうか?
もしあれば、その秘密を少しづつでも明かしていくと、だんだんと顔の垣根が低くなってくるはずです。
いかがでしょうか?
まずは自分がどんな顔を使い分けているのか自覚するだけでも、新しい発見があるかもしれませんよ。
◇◆オープンハートクエスチョン◆◇
一番楽だと感じる顔は誰に見せている顔ですか?
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